無線機は用途に合わせて使用する!シーン別の選び方を紹介
無線機は用途に合わせて使用する!シーン別の選び方を紹介
離れた場所にいる人との連絡の際にはスマートフォンなどでは不便に感じることがあります。
一方、小型無線機は基地局を必要とせず、シーン別に利用できるメリットがあります。
無線機には色々なタイプがあるので用途に合わせて選ぶことが大事です。
特定小電力無線とデジタル簡易無線
山などでは、基地局の場所によってスマホの電波が届かないことがあります。
一方、小型無線機であればスマホのような基地局を必要としません。それ故、山登りやハイキングで仲間とはぐれても、連絡をとることが可能です。特に災害時などはスマホや携帯電話が使えなくなることがあるので、無線機を備えておけば安心です。
無線と聞くと免許が必要なイメージがありますが、現在は免許がなくても使える、高性能な小型無線が提供されています。
業務で使う小型無線であれば、混信リスクが小さい業務用無線かデジタル簡易無線がおすすめです。
資格や免許が要らない小型無線機には、特定小電力トランシーバーとデジタル簡易無線トランシーバーがあります。
特定小電力トランシーバーは出力が小さいので、近距離の用途に合わせることが出来ます。ホームセンターや家電量販店でも販売されており、シーン別に入手することが可能です。
一方、デジタル簡易無線トランシーバーは、業務用無線に匹敵するほど出力が高いのが特徴です。特定小電力では届かないような、遠距離との連絡に適したタイプとなります。
デジタル簡易無線には秘話機能が備わっており、第三者に通話内容を聞かれる心配がありません。デジタル簡易無線は、無線機の専門店などで購入することができます。それ以外にも、アマチュア無線を扱うハムショップなどでも入手できます。
使用の際には登録申請が必要となるので、注意が必要です。
デジタル簡易無線は性能がアップできる
見通しの良い場所では特定小電力無線で問題ありません。
但し、数百メートル以上離れた場所間で使う場合には、デジタル簡易無線の方が向いています。デジタル簡易無線には外部アンテナを付けることができ、本格的な装備にすれば半径10キロ圏をカバーできます。
無線機は1台では使えないので、最低でも2台揃える必要があります。特定小電力の一般的な機種は比較的リーズナブルに購入できますが、中継基地を利用できるタイプとなれば価格も高くなる傾向があります。
2台セットの格安機種も売られていますが、性能面で劣る可能性があります。
デジタル簡易無線となると特定小電力より数万円高くなりますが、出力1Wの機種も販売されており、こちらは価格設定も低めです。
特定小電力無線とデジタル簡易無線機、それぞれ互換性がないので合わせることはできません。特定小電力無線には、シーン別に20チャンネルや11チャンネル、9チャンネルの3タイプが用意されています。
チャンネル数が異なる無線機同士は、通話することができません。同じチャンネル数であれば、メーカーが異なっても通話可能です。
デジタル簡易無線には地上用と上空用があり、地上用と上空用はチャンネルの違いにより通話できません。但し、地上用同士や上空用同士であれば、メーカーに関係なく通話できます。また、デジタル簡易無線はアンテナを装着することで、性能アップを図れます。
アンテナを付けられるかどうかも、無線の選び方の参考になります。
一時利用ならレンタル無線機が選択肢
レンタル業者が貸し出す無線機の多くは、デジタル簡易無線となります。
これには携帯型と車載型があり、最大出力は中距離通信向けの5Wです。シーン別の通信距離に関しては市街地の場合500~1,000メートル位ですが、障害がなければ1~4キロメートルは通信可能となります。
デジタル簡易無線機には秘話機能があるほか、個別呼び出し機能や集団呼び出し機能が備わっています。
殆どの簡易無線は屋外での使用が前提となっているので、防水・防塵性が高いことも選び方のポイントとなるわけです。地上用の用途としては登山やスキー、バイクなどのツーリングが挙げられます。広い湖などで、釣り仲間との情報交換にも便利です。
上空用の用途には、スカイダイビングでの使用などがあります。
デジタル簡易無線を短期間や一時的に利用するなら、レンタルを利用するのが手軽となっています。それは、免許も登録も必要ないからです。登録には登録費用がかかりますが、レンタルでは登録費用も不要です。
使いたいときに直ぐに使えるので、レジャー等で利用する際に便利です。
一方、業務で使われる無線機は出力に応じて、無線局の許可を必要とします。
業務用無線には一般業務用と簡易業務用があり、前者の利用には免許が必要になります。使用できる最大出力は、免許の種類によっても異なります。
それに対して、簡易業務用の無線機は、免許がなくても利用できます。因みに簡易業務用の通信距離は、1~3キロくらいです。
このように無線機には色々なタイプがあり、使用する用途に合わせて使いやすい機種を選ぶことが出来ます。
また、使用する期間によっては、購入よりもレンタルの方が割安になることも知っておいたほうが良いと言えます。
日常的に無線を使うのであれば、免許を取得して業務用を使うのも選択肢のひとつです。
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