雨でもトランシーバーは使える?防水機能などの選び方や使用時のポイント
雨でもトランシーバーは使える?防水機能などの選び方や使用時のポイント
防水機能を備えたトランシーバーが増えているので雨の中でも十分に使えます。
選ぶときの目安となるのがIPX表示です。
防水性に加えて防塵性を証明する基準となっているため、選ぶときは必ずチェックして欲しいポイントとなります。
ここでは雨でも使えるトランシーバーの証明であるIPXや安全に使用するためのポイントを紹介していきます。
IPXの数字で防水性能が大きく変わる
雨には小雨から大雨、都市化によるヒートアイランド現象の影響を受けたゲリラ豪雨まで様々ですが、防水性の高いトランシーバーであれば、雨にも対応できます。
特に選ぶときのポイントとなるのがIPX表示です。
IPXには0~9までの段階が設けられており、数字が多くなるほど防水性能も高くなります。
屋外でトランシーバーを利用するときは、最低でも小雨程度は対応できるIPX4以上が求められます。
「あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない」ことが条件になっており、霧雨や小雨などの環境でも利用できます。
アウトドアに用意しておいてほしいのがIPX5~6
「あらゆる方向からの噴流水による影響がない」ことを条件にしているため、比較的勢いの強い雨の中でも使用できるので、アウトドアや屋外イベントでの不意な天候の変化に対応できます。
IPX7やIPX8は最も防水性が高くなっています。
「一定水圧以上の条件で水没しても内部に浸水しない」ことを条件にしているため性能も高いです。
IPX7の場合は「一時的な浸水」に対応していますが、IPX8は「継続的な浸水」にも耐久性がある為、災害を引き起こすような土砂降りや大雨、最近増えているゲリラ豪雨などにも対応できます。
このようにトランシーバーを選ぶときは、使用目的や場所、使用する期間などに合わせて防水性能を持つものを選びましょう。
併せて防塵性能もチェックしておこう
トランシーバーをは水だけではありません。不意に起こる強風で舞い散る砂埃や粉塵などが、内部に侵入するとトラブルの原因となるため、防塵性能も求められます。
防塵性能を示す基準としてはIPがあり、0~6までの数字で性能の高さを評価しています。使用するときは、最低でもIP4以上が求められます。
IP0~2は安価でコストが低いですが、細かい粉塵や砂埃であってもトラブルを起こす可能性があるため、砂埃や粉塵が舞う可能性のない屋内での使用におすすめします。
IP3は「直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が入らない」ことが基準になっており、不意な砂埃や粉塵が内部に入る可能性があるので、やはり屋内用と言えるでしょう。
屋外で使用する場合はIP4以上のものを選びましょう。
「直径1mm以上のワイヤーや固形物が入らない」だけの性能を持つので防塵性能も高くなっており、屋外で普通に使うだけなら十分な性能を持ちます。
万が一のトラブルを避けたい場合はIP5~6をおすすめします。
「有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない」ため、粉塵や砂埃が起こる場所でも使用してもらえます。
特にIP6の場合は、粉塵そのものが中に入らない構造になっているので、極めて高い防塵性を持ちます。
防水性能に目が行きがちですが、不意に巻き起こる粉塵や砂埃を防ぐ性能があれば、安心して使ってもらえます。
連絡をスムーズにするイヤホンとヘッドセット
屋外での使用を考えたとき、防水・防塵を確認したら使用するときのポイントとして、イヤホンやヘッドセットを利用することです。
もちろんイヤホンやヘッドセットがなくとも使えますが、この場合の課題となるのが、周囲の雑音です。
トランシーバーを介して会話するとどうしても周囲にいる人々の会話や会場全体に流れるBGM、風で揺れる木々の音、鳥や虫の鳴き声が邪魔をしてしまい正確に聞き取れなくなることもあります。
イヤホンやヘッドセットがあれば、鮮明に声を聞き取ることができるため内容をしっかりと把握できます。
トランシーバーを使うときは、要点をまとめて簡潔に話すようにしてください。
電話の場合だと聞き取れないときは、相手の話に割って入り確認できますがトランシーバーは、電話のように双方向では会話できません。
連絡と言っても一方が話している間は、もう一方は聞くだけという形になるため、話が長いと内容を把握できなくなることがあります。
そのため連絡するときは、伝えたい内容を簡潔に話しましょう。
トランシーバーの電源は、充電池なので頻繁に使いすぎると電池が切れる場合があります。そのため屋外では長時間使用できるものを選び、世間話のような無駄な会話を避けましょう。
充電する機器や場所がほとんどないアウトドア環境では単三電池タイプをおすすめします。別売りの単三電池を数本手元においていけば、数日間にわたるようなアウトドアでも安心して使えるでしょう。
トランシーバーの防水性能や粉塵性能に加えて、使用する際のポイントを紹介してきました。トランシーバーを使う場合は、使用場所や目的に応じて防水性や粉塵性能を確認しておきましょう。また使用時間が数日に渡るときは、電池タイプであれば安心です。